てくてく恵那
てくてく岐阜歩き 恵那編~第24回 岐阜県獅子芝居公演について~
てくてく岐阜歩き 恵那編!
恵那のいいとこ、いいもの、いいひと!いいえな発見!
魅力たっぷりな恵那市を紹介していきます!
岐阜県に受け継がれてきた、獅子とともに語る郷土芸能──「獅子芝居」。
その魅力を一度に味わえる年に一度の舞台、『第24回 岐阜県獅子芝居公演』が、
今年は恵那市で開かれます。
獅子芝居は、獅子頭を用いて登場人物・神霊・物語を演じる郷土芸能です。
地域の信仰や伝統を背景に、舞台・語り・獅子の動きが一体となって展開されます。
特に山間や中山間地で大切に受け継がれてきたもので、
地域文化を肌で感じられる舞台です。
岐阜県には、恵那市をはじめとして、
各地に獅子芝居・獅子舞団体が存在しています。
獅子芝居は地域ごとに伝承され、演目・語り・舞い方が少しずつ違う
「地域文化そのもの」です。
しかし…人口減少や高齢化で後継者不足、公演機会の減少、
道具・衣装の保守が負担といった課題が全国的に起きています。
そこで岐阜県が中心となり、
1999年から毎年開催しているのが「岐阜県獅子芝居公演」です。
この公演は、「岐阜の獅子芝居文化を守り、次世代につなぐ」ことを
目的にしています。
恵那市では実に8年ぶりの開催となりますので、
ぜひ、文化の秋に歴史ある地元の伝統芸能を味わってみてほしいと思います。
今年の公演会も県内各地から個性豊かな団体が集まります。
オープニングを担当してくれるのは恵那市山岡町から
「田沢獅子舞保存会」と「白山比咩(ひめ)神社獅子舞保存会」
恵那市岩村町からは「岩村町獅子舞保存会」
恵那市の南部、上矢作町からは「横道獅子舞保存会」
お隣中津川市からは「加子母獅子芝居保存会」
岐南町からは「岐南町伏屋獅子舞保存会」が参加し、
それぞれの団体が異なる物語・演目を持ち、語り口・舞台構成も違うため、
「同じ獅子芝居」と言っても多彩な表情を楽しめるのが魅力です。
本公演会は地域に根差した芸能を多くの方に知ってもらい、
未来へつなげていくことを大きな目的としています。
獅子芝居は伝統を守るための表現であると同時に、
地域の誇りでもあります。
後継者確保などが課題となるなか、こうした発表の場を設けることは、
文化継承という意味でも大変意義深いと考えています。
こういった活動の実りとして、岐阜の獅子芝居は近年、
小中学生や若手メンバーの参加が増えていることが特徴です。
子どもたちが出てくる団体の芝居は、
地域のあたたかさと未来への希望を感じさせてくれます。
今回の公演でも、「若手が太夫を務める」「子ども獅子が出演する」など、
各団体の“継承への取り組み”が感じられるステージになりそうです。
日にちは11月30日(日)で、
午前9時30分開場、開演は午前10時00分です。
会場は山岡農村環境改善センター多目的ホールで、
入場料は無料、事前の申し込みも不要です。
会場では山岡町特産の寒天商品や温かい豚汁などの販売もありますので、
ぜひ、併せてお楽しみください。
今回の公演では、県内でもなかなか一堂に会することがない
数の団体・演目が並びます。
語り・舞・獅子の三位一体による舞台は、
日常から少し離れて“伝統の息づかい”を感じる時間になります。
「獅子芝居って初めて」という方も大歓迎です。

第24回 岐阜県獅子芝居公演 開催概要
日時2025年11月30日(日)
開場 / 開演開場 9:30 / 開演 10:00
会場山岡農村環境改善センター 多目的ホール
(岐阜県恵那市山岡町上手向1228-1)
入場料無料
出演団体:田沢獅子舞保存会 / 加子母獅子芝居保存会 / 岐南町伏屋獅子舞保存会 /
横道獅子舞保存会 / 岩村町獅子舞保存会 / 白山比咩神社獅子舞保存会
詳しくは、ウェブサイトをチェック!!