MORNING SPLASH
野菜の話【 ビーツ 】
隔週でお届けしている、野菜・果物コーナー!
今回は、野菜ソムリエプロの横山さんに
「ビーツ 」についてお話を伺いました!
【 ビーツ 】
砂糖の一種、甜菜糖の原料になるてんさいの仲間で、蕪のような形の根を食用にします。
てんさいは日本では北海道でのみ栽培されており、
てんさいから作られる甜菜糖はまろやかな甘みとコクがあり、ミネラルやオリゴ糖を含みます。
お砂糖ではありますが、血糖値の上昇がゆっくりな優しいお砂糖です。
ビーツはこのてんさいの仲間なので、甘みが強い特徴がありますが、
土の香りも強いのでお好みが分かれる野菜かもしれません。
特徴的なのは、鮮やかなピンク色です。ベタレインというポリフェノールの一種で、
強い抗酸化力があり、アンチエイジングやデトックスの効果が期待されています。
もともとビーツは民間療法で利用されてきた野菜なので、
低カロリーですがビタミン類(特にB群)やミネラルをバランスよく含んでいるので、
「奇跡の野菜」とも呼ばれています。
硝酸塩が比較的多く、血管を拡張する働きがあるので冷えやむくみの改善、
スポーツ選手のパフォーマンス向上としても注目されているが、沢山摂りすぎるとリスクも指摘される。
ビーツには、ほうれん草のアクと同じ成分の「シュウ酸」が含まれているため、
硝酸塩・シュウ酸の摂取量を考えると、1日100gまで目指すのがよいと思います。
【選び方は??】
水煮で缶詰や真空パックになったものもありますが、生のビーツを購入する場合は、
(蕪に似た形なので球体)直径7-8㎝。皮の表面がデコボコしておらず綺麗な球体。
【美味しく保存する方法は??】
新聞紙で包み、ビニール袋に入れて野菜室で保存します。
【美味しい食べ方は??】
生でサラダにすることもできますが、土っぽさがあるので、茹でていただくのがお勧めです。
その場合は皮を剥いたり、カットするとピンク色の色素がお湯に溶け出るので、丸ごと弱火で茹でます。
お酢やレモン汁を加えて茹でるときれいな色に仕上がります。
ビーツの食べ方としては、ボルシチなどのスープが有名ですが、お醤油やお味噌とも合うので、
生のまま千切りにして、ニンジンと炒めて金平。切る時に色素がまな板などにつくので、
きれいに洗った牛乳パックを開いてまな板代わりにするのがお勧めです。
他には茹でてマリネ、茹でビーツと冷凍ラズベリーのスムージー。
横山さん、次回もよろしくお願いします。