MORNING SPLASH
野菜の話【梨】
隔週でお届けしている、野菜・果物コーナー!
今回は、野菜ソムリエプロの横山さんに
「梨」についてお話を伺いました!
【梨】
梨は大きく分けて、和梨・中国梨・洋梨に分類することができますが、
その中でも今まさに美味しい和梨についてお話したいと思います。
今のような美味しい梨は食用に品種改良されたものですが、
日本では弥生時代に梨を食べていた記録が残っていますが、
人里の周りでしか梨の木が見つかっていないので、大陸から持ち込まれたものだと考えられています。
当時の梨は、直径2-3センチ(さくらんぼ大!?)で酸味が強かったようですが、
5世紀の中国の歴史書には6kgほどの巨大な梨の記録が残っていて、梨の木から巨大な梨の実が落ちてきて、
犬に当たって、死んでしまったという逸話があるようです。「犬殺し」の梨のお話が記録されているそうです。
日本でも江戸時代終わり頃には栽培が盛んになり、
明治時代には「ニ十世紀」が千葉県で発見され、品種改良が進んでいきます。
品種は早生の幸水(①39%)、豊水(②26%)、新高(③9%)、あきづき(④6%)、
二十世紀(⑤5%)で日本の生産量の85%を占める→定番の品種。
他の品種…新興・南水・長十郎・愛宕・新甘泉・にっこり・かおり
【選び方は??】
形はふっくら丸く、ずっしり重い。
色が均一で軸がしっかりしているものは栄養をしっかり吸収していると思われます。
【美味しく保存する方法は??】
りんごや桃のように木になる果物は、花落ちと呼ばれるお尻の部分(軸と反対側)の方が甘く、
上に比べて柔らかいので、こちら側から傷みやすくなります。
お店で並んでいる状態はこの花落ちを上にして並べて傷みにくくしていると思うので、
ご家庭でも軸を下に向けて置くと良いと思います。
冷蔵庫に入れるのもよいですね(新聞紙+ビニール袋がベスト)。野菜室より冷蔵室が良いです。
【美味しい食べ方は??】
洋ナシはタルトやゼリーなど加工する事もあるが、和梨はそのまま食べる方が多いですね。
美味しい切り分け方は、旨味が皮のすぐ下に多いので、なるべく皮は薄く剥きますが
芯の周りには酸味が強いので、芯の周りは大きめにカットするのがポイントです。
お勧めのいただき方は、梨と豆乳のスムージーです。
ショウガ汁とメープルシロップ、塩を加えてミキサーにかけて、軽く漉します。
横山さん、次回もよろしくお願いします。