MORNING SPLASH
野菜の話【とうがらし】
隔週でお届けしている、野菜・果物コーナー!
今回は、野菜ソムリエプロの横山さんに「とうがらし 」についてお話を伺いました!
■とうがらしとは
ナス科とうがらし属の植物です。
ピーマンも同じ仲間で、辛みのない物がピーマンやパプリカ・しし唐に分類され、
辛みのある物をとうがらしに分類します。
とうがらしは、ビタミンやミネラルの栄養素が沢山含まれている栄養価の高い野菜なのですが、
辛みが強いので少ししか食べられないです。
辛みの成分はカプサイシンという成分ですが、
唐辛子は自分の実を守るために辛み成分を作り出しているとも言われていますが、
哺乳類は辛みを感じるので、ヒト以外は唐辛子を食べないそうです。
日本では乾燥させた鷹の爪を使うことが多いですが、生の唐辛子7-10月頃に出回ります。
生の唐辛子と、乾燥の違いは、生の方がより柔らかく、風味が豊かで辛さもマイルドだと言われています。
乾燥させると、ワタのカプサイシンが広がり辛みが増すそうです。
生の唐辛子では、辛みは種がくっついているワタの部分に多いので、
ワタと種を取り除くとより辛さがマイルドになります。
最近では激辛のお店が増えてきたようで、
テレビでも辛い唐辛子が取り上げられることがありますが、
唐辛子の種類は数千種類あるそうです。
とうがらしのカプサイシンが体温を上昇させて発汗を促し、
血行を良くする働きがあるとされています。
ただし、辛み成分を摂りすぎると粘膜が傷つきやすくなり、
喉や胃腸が荒れてしまう事も心配されていますし、
発汗することによって代謝が上がる事は事実ですが、
唐辛子を使った料理には高カロリーなお料理もありますので、
極端な摂取ではなく前向きに取り入れていく事をお勧めします。
適量であれば、減塩にもつながります。
■選び方
生の唐辛子を買う場合には、ハリと艶があると新鮮です。
先端がとがっている物を選ぶといいです。
■保存方法
ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しますが、
生の唐辛子は長期保存には向かないので、
保存する場合は冷凍保存するか、乾燥させると良いです。
■おすすめレシピ
唐辛子だけでお料理を作ることはないのですが、
調味料に漬けておく方法もあります。
生の唐辛子をオリーブオイルに付けておくと、パスタなどに便利ですし、
お醤油やソースに生の唐辛子をつけておくと、
お刺身やとんかつも一味違った大人の味わいになります。
■野菜ソムリエプロについて
野菜と果物のスペシャリストと呼ばれていて、
日本野菜ソムリエ協会が認定している民間の資格です。
資格は、野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロ の
3段階あり、全国で7万人近くの方が資格を取得されています。
野菜との携わり方は様々で、野菜の種を作ったり、品種改良をする方、
野菜を育てる方、流通や小売りに携わる方、そして横山さんのように、
野菜の食べ方や体の中でどうなるかを伝えるというように、
野菜ソムリエと言っても活動は様々です。