MORNING SPLASH
野菜の話【パクチー】
隔週でお届けしている、野菜・果物コーナー!
今回は、野菜ソムリエプロの横山さんに「パクチー 」についてお話を伺いました!
■ パクチー とは
パクチーは、セリ科・地中海沿岸原産の植物です。ハーブの一種として葉を利用したり、
種を乾燥させてスパイスとして使います。パクチーはタイ語由来の呼び方で、
英語ではコリアンダー、中国語ではシャンツァイと呼ばれています。
10年ほど前にパクチーを山盛りにする料理がブームになり、有名にメジャーになりましたが、
非常に好みが分かれる食材で、当時パクチーのお話と料理の試食をする講座の依頼がありましたが、
受講生が集まらず開講できなかった苦い思い出があります。
実は日本へ伝わってきたのは10世紀だと言われています。平安時代ごろ。薬として利用。
中国・タイ・ベトナム・メキシコの料理には欠かせないハーブですね。
ヨーロッパでは種をスパイスとして利用します。
コリアンダーシードは生の葉とは香りが全く違い、
柑橘系の香りで爽やかな中にもほのかな甘みがあるスパイスで、カレーにも合います。
■選び方
・生の葉を利用する場合は、葉の色が鮮やかで瑞々しいと新鮮ですね。
・茎はあまり太くない方が良いですが、株自体はしっかりとハリがある物ほど、
香りが強い傾向があるそうです。
■保存方法
・葉物なので、鮮度を保つために濡らしたキッチンペーパーに包み、袋や保存容器に入れて
冷蔵庫の野菜室で保存します。
使い切れない場合は、刻んで冷凍にするとよいですね。
■おすすめのレシピ
・パクチー好きな方はお気に入りのレシピをお持ちだと思いますが、
生春巻きやキーマカレーによく合いますね。
パクチーを粗みじんにしてキムチと和えると一味違った味わいになるようですし、
豚肉と炒めても美味しいそうです。
苦手な方は、ドライのパクチーを煮込み料理などに加えてみるのも良いかもしれません。
コリアンダーシードには悪玉コレステロールの増加をコントロールする効果がある事や
血糖値の上昇を抑える事や、血糖値の上昇を抑える働きが期待されています。
コリアンダーシードのパウダーはカレーにもよく使われますが、
お醤油と相性が良く、コリアンダーシードの風味でお醤油の量を減らすこともできるので
トリのつくねにショウガやコリアンダーシードを加えると美味しくなります。
■野菜ソムリエプロについて
野菜と果物のスペシャリストと呼ばれていて、
日本野菜ソムリエ協会が認定している民間の資格です。
資格は、野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロ の
3段階あり、全国で7万人近くの方が資格を取得されています。
野菜との携わり方は様々で、野菜の種を作ったり、品種改良をする方、
野菜を育てる方、流通や小売りに携わる方、そして横山さんのように、
野菜の食べ方や体の中でどうなるかを伝えるというように、
野菜ソムリエと言っても活動は様々です。