MORNING SPLASH
野菜の話【さくらんぼ】
隔週でお届けしている、野菜・果物コーナー!
今回は、野菜ソムリエプロの横山さんに「さくらんぼ」についてお話を伺いました!
■ さくらんぼ とは
サクラの果実ですが、花を観賞する品種は実は大きくならないので、実を食べるのは別の品種です。
さくらんぼの品種は意外にも1000くらいあります。現在栽培されているのは30品種。
佐藤錦・紅秀峰・ナポレオン・南陽・ジュノハートのように赤い果実が多いですが、
月山錦のような黄色いさくらんぼや、アメリカンチェリーのような濃い紫もあります。
アメリカンチェリーの中でも明るい赤色をしているレーニアという品種は日本の品種に味が似ているそうです。
世界の生産量を見てみると、トルコ・アメリカ・イランは生産量が多く、日本は20位。
国内では山形県が圧倒的に多く、全国の収穫量の約7割は山形県産です。
山形県に続いて、北海道・青森県・山梨県と生産量が多く、この4道県で約9割を占めています。
さくらんぼはおいしいだけではなく、比較的、鉄を多く含む特徴があります。
鉄が不足すると貧血になるイメージですが、
その他にも鉄はお肌のコラーゲンを作る際にも必要になりますし、
成長期のお子さんや、スポーツをする方にも欠かせないミネラルです。
鉄分摂取の底上げにもなります。
■選び方
・さくらんぼは追熟しないため、すでに熟している物を選ぶと、甘みが強くて美味しいです。
赤い色の品種は、全体的にしっかりと鮮やかに 赤く色づき、ツヤがある物をえらびます。
・軸が鮮やかな緑色をしている(干からびていない)ものが新鮮
・部分的に茶色くなっていたり、キズついている物は避ける。
・カビが生えやすいので、注意してください。
■保存方法
・収穫と共にどんどん鮮度が落ちていくので、買ったらすぐに食べる!が鉄則です。
食べる時に買ってください。
冷蔵庫の野菜室に入れて数日で食べきります。
・種はあまり食べない方が良いので(嘔吐・頭痛をおこす)、
小さいお子さんには縫合線に包丁で筋を入れてアボカドの要領で種を取ると良いです。
■野菜ソムリエプロについて
野菜と果物のスペシャリストと呼ばれていて、
日本野菜ソムリエ協会が認定している民間の資格です。
資格は、野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロ の
3段階あり、全国で7万人近くの方が資格を取得されています。
野菜との携わり方は様々で、野菜の種を作ったり、品種改良をする方、
野菜を育てる方、流通や小売りに携わる方、そして横山さんのように、
野菜の食べ方や体の中でどうなるかを伝えるというように、
野菜ソムリエと言っても活動は様々です。