MORNING SPLASH
野菜の話【らっきょう】
隔週でお届けしている、野菜・果物コーナー!
今回は、野菜ソムリエプロの横山さんに「らっきょう」についてお話を伺いました!
■ らっきょうとは
中国やヒマラヤ原産で紀元前から食用とされてきた野菜です。
日本へは9世紀に伝わり薬用とされてきました。独特の辛みと匂いが敬遠されてきましたが、
身体を温める効果があるとされて江戸時代に食用として広まりました。
お漬物や甘酢漬けとしてお馴染みの野菜ですね。
独特の香り成分はニンニクやニラと同じ硫化アリルで、疲労回復・血行促進・殺菌作用があり、
免疫力を高める働きもあるとされています。
紛らわしいらっきょうの一種にエシャレットがあります。
以前にご紹介したエシャロットは玉ねぎの一種ですが
エシャレットはらっきょうに土寄せをして軟白栽培して硬くなる前に若採りしたものがエシャレットです(名前も形も似ている!)。築地市場のある方が根ラッキョウでは売れないので、おしゃれな名前を付けたことが始まりです。
軟白栽培で一番身近なのは長ネギ、ホワイトアスパラ、もやし。
らっきょうよりも柔らかいので、生でも食べられる手軽さが特徴です。
■選び方
・粒がふっくら丸いこと。
・青い芽が出ていない物で、白くてハリ・艶がある物。
■保存方法
・あまり日持ちしないので、保存には向きませんが、
新聞紙かキッチンペーパーに包んで冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
■おすすめレシピ
・エシャレットは生のままで生ハム巻き、マヨネーズ・レモンを添えていただく、
塩こんぶ和えにしても美味しいですし、肉巻きや炒めたり揚げたり加熱することもできます。
葉も柔らかい物なら生のままサラダや、刻んで薬味として使うことができますし、
少し硬いようなら炒め物に使うことができます。
らっきょうは甘酢漬けの他に塩漬けや、漬けずにフライパンでオリーブオイルをひいてらっきょうを焼き、
お塩でいただく食べ方も美味しそうですね。
他にも根を切り落として、皮を剥き、アルミホイルに包んでトースターで焼く方法や
小麦粉をつけて唐揚げでお塩で頂くのも美味しいようです。
■野菜ソムリエプロについて
野菜と果物のスペシャリストと呼ばれていて、
日本野菜ソムリエ協会が認定している民間の資格です。
資格は、野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロ の
3段階あり、全国で7万人近くの方が資格を取得されています。
野菜との携わり方は様々で、野菜の種を作ったり、品種改良をする方、
野菜を育てる方、流通や小売りに携わる方、そして横山さんのように、
野菜の食べ方や体の中でどうなるかを伝えるというように、
野菜ソムリエと言っても活動は様々です。