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MORNING SPLASH

野菜の話【そらまめ】

隔週でお届けしている、野菜・果物コーナー!

今回は、野菜ソムリエプロの横山さんに「そらまめ」についてお話を伺いました!


そらまめとは

 そら豆は旬の時期が短く、鮮度が落ちるのが早く、店頭に並ぶ時期が短い、季節感のある野菜ですね。

 大きな鞘を開けるとフカフカのベッドに並んだそら豆はかわいいですね。

 そら豆の名前の由来、鞘が上を向て(空に向かって)成長して、熟すと下を向くからです。

 漢字で書くと、「空豆」とも書きますが、「蚕豆」とも書きます。

 豆の黒い部分をお歯黒と呼びますが、この部分は豆が鞘に繋がっていた部分(赤ちゃんのへその緒のような役割)です。

 この部分が緑色をしている物はまだ未熟な豆で、黒くなると完熟で美味しくなった合図です。

 日本では奈良時代に中国から伝わってきたとされているほど馴染みが深いですが、

 4000年前のエジプトでも食用にされていたほど歴史のある野菜で、世界最古の野菜の一つです。


■選び方

 そら豆が美味しいのは3日だけと言われるほど、空気に触れると鮮度が落ちていくので、

 鞘付きでの購入がお勧めです。

 鞘の色が濃く、黒ずみがないもの。ハリ・艶があって、均一にふっくらしているものを選びましょう。

 産毛が生えているのは新鮮な証拠です。


■保存方法

 鮮度が落ちやすいので、食べるタイミングで購入するのがお勧めです。

 さやから出すとドンドン新鮮さが失われてゆくので、調理する直前にさやから出す方がより美味しく頂くことができます。

 冷蔵庫で生のまま保存するのであれば、最適温度は0度とされているので、チルドがお勧め。

 鞘からだして、茹でてからジッパー付き袋に入れて冷凍保存することもできます。

 生のまま鞘付きで冷凍保存して、凍ったまま、さやごと焼いたり、茹でたりすることもできます。


■おすすめレシピ

 さやから出して塩ゆでが一般的ですが、さやごと茹でることもできます。

 さやごとの方が手間がかかりますが、

 さやごと焼いても甘みが際立って美味しいです。

 薄皮を剥いて、(茹でずに)ソテーしても良いですね。ニンニク・とうがらし、

 他には、そらまめご飯、卵とじ、煮びたしなどもおすすめ。


■野菜ソムリエプロについて

 野菜と果物のスペシャリストと呼ばれていて、

 日本野菜ソムリエ協会が認定している民間の資格です。

 資格は、野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロ の

 3段階あり、全国で7万人近くの方が資格を取得されています。

 野菜との携わり方は様々で、野菜の種を作ったり、品種改良をする方、

 野菜を育てる方、流通や小売りに携わる方、そして横山さんのように、

 野菜の食べ方や体の中でどうなるかを伝えるというように、

 野菜ソムリエと言っても活動は様々です。