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MORNING SPLASH

野菜の話【デコポン】

隔週でお届けしている、野菜・果物コーナー!

今回は、野菜ソムリエプロの横山さんに「デコポン」についてお話を伺いました!


■「デコポン」について

デコポンは熊本県が発祥の柑橘で、ヘタの辺りがボコっと盛り上がったフォルムが特徴です。

清見タンゴール×ポンカンを親に持つ不知火という柑橘の中でも

一定の基準(糖度13度以上・クエン酸1.0%以下)を満たしたものだけがデコポンと名乗る事ができます。 

これは全国統一の基準で柑橘のなかでは唯一の全国基準。30年くらい前にできた基準です。

12月頃から熊本県産のハウス物が出回り、産地が変わり出荷されますが、

今頃から愛知県産の樹の上で出荷直前まで熟したデコポンが出回り始めて6月ごろまで出荷されます。


他にも不知火そっくりな大将季(だいまさき)という柑橘もあります。

大将季は鹿児島県で不知火の枝変わりでできた品種で、大将季も一定の基準を満たしたものに付けられる名称で、

その基準はデコポンと同じです。

デコポンと大将季の味の違いですが、甘みも酸味もしっかりしているのがデコポン、

比較的酸味がマイルドで甘さが際立つという違いがあるとされています。


■選び方

デコポンという名前で販売されていれば、優等生ですが、皮と重さに注目。 

皮が色鮮やかで、ハリと艶があれば新鮮な証拠。手に持ってみてずっしり重ければジューシーです。


■保存方法

常温で保存することもできますが、水分が蒸発するとジューシーさがなくなってしまうので

冷蔵庫の野菜室にビニール袋に入れる方がお勧めです。 

特に暖かくなってきたこの季節は、甘みが増して酸味が減ってくる時期ですが、

暖かくなる故に冷蔵庫の保存がお勧めで、1-2週間ほど日持ちします。


■おすすめレシピ

手で皮を剥くことができて、果肉を包んでいる袋も食べることができるので、ぜひそのまま召し上がってください。

デコポンはビタミンCが豊富な果物で、デコポン2個で一日に必要なビタミンCが摂れると言われているので、

紫外線が気になる季節にも、風邪の回復にも役に立つ成分なので、美味しく沢山召し上がってください。


■野菜ソムリエプロについて

野菜と果物のスペシャリストと呼ばれていて、

日本野菜ソムリエ協会が認定している民間の資格です。

資格は、野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロ の

3段階あり、全国で7万人近くの方が資格を取得されています。

野菜との携わり方は様々で、野菜の種を作ったり、品種改良をする方、

野菜を育てる方、流通や小売りに携わる方、そして横山さんのように、

野菜の食べ方や体の中でどうなるかを伝えるというように、

野菜ソムリエと言っても活動は様々です。