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【岐阜城図鑑】

日本の歴史の波乱万丈な転機を何度も彩った岐阜城の魅力を
岐阜お城研究会代表 柴田正義さんに
岐阜城の魅力をじっくりご紹介いただくコーナーです。
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今日はまず本の紹介から。
『岐阜の山城ベスト50を歩く』
著:三宅 唯美, 中井 均
サンライズ出版 2010年発売

岐阜県内に山城は認められているだけで800、
認められていない物も含めると1000以上もあるそう。
なので柴田さんは…「足りない」!と。

このシリーズ、各県版があり、そのほとんどが中井さんがかかわっているそう。
一方で三宅さんは岐阜県に詳しい研究家さんということです。

規模や、拠点ごとの大事な城、現存の状態がいいものが選ばれているこの一冊。

中世の山城の研究が進んできて、愛好家もマニアックだがいるそうなのですが、
気軽に行けないところ(遊歩道が整備されてない・私有地 など)もあるそう…

本来、自治体が史跡として発掘調査・整備をしているのが理想ですが、
昭和の頃に「城といえば天守だ」ということで本物の遺構が壊されることも多々。
近年になってようやく調査がちゃんと行われるようになってきたそうです。

そして、2つ目の話題は『飛騨の戦国時代』について。
山に囲まれており、攻めにくく、小国で奪っても美味しくないということで、
従属関係にされることが多かった飛騨地方。
一方で内戦は多かったそうです。
本来の姉小路氏は分家の争いで衰退し、代わりに下呂で力をつけた
三木氏が姉小路氏を名乗るように。
しかし信長の登場により、その三木氏は金森長親に攻められ陥落。
権力者が変わると城が変わるので、城から当時の様子が分かります。
石垣が一番よくわかりやすく変わるそうで、最もわかりやすいのが
松倉城を立派に改築したこと。
金森氏は最終的に高山城を作りますが、松倉城の方が石垣は立派なんだとか。

来週も引き続きお城の魅力をお届けします。お楽しみに!

岐阜お城研究会の情報は→こちら